株式会社りらいふ

2007年10月13日

職人技に魅了される・・・

工業化で効率よく便利になりましたが・・・

食品でも日常に触れるものでも、世の中にあるモノほとんどが工業化され、大量生産で消費される時代になってすでに久しくなります。
我々がたずさわる業界においても同じで、家自体もプレカットといって、コンピューターで削った木材をプラモデルのように組み立てるので間違いが無く、効率も良いので工期が短くすむようになりました。
昔は大工さんが一本、一本ノミやのこぎりで削って建前をしていましたが、最近ではそのような手間のかかることをする大工さんは少なくなりました。いや、出来なくなってしまった、と言ったほうが正確でしょう。
大工.jpg
昔のやり方で家を建てれば経費が上がりすぎてとても職人として商売できないからでしょう。
当然、お弟子さんも育たないので、せっかくの伝統技術も廃れる一方になります。実際に、昔は一人前になるのが5年、10年とかかったようですが、最近の大工さんは半年~1年で一人前だそうです。

左官屋さんやタイル屋さんも同じようです。家も工業化されて、左官やタイル職人の出番が次第に少なくなってきました。それに加えて、技術の習得に時間が掛かりすぎるので、(やはり5年以上)今の若い方は、そんな辛気臭い仕事を敬遠するようです。(職人さんから聞いた話ですが)
左官.jpgダンゴ張り.jpg
写真のタイルを貼るところは、ダンゴ貼りといって、タイルにモルタルを盛って壁に貼りつけ、押し付ける手の感触やモルタル量の加減で同じ平面に仕上げる技術です。最近では、同一平面へ接着剤で貼る、圧着工法が主流なので、このダンゴ貼りが出きる職人さんも減ってきているようです。

このまま効率優先の世の中が進めば、数少ない伝統技術を持つ職人さんもいなくなってしまうのでしょうか?便利になって結構な話しですが、何かさみしい気がします。

私は腕の良い職人さんの仕事を見るのが好きで、脇でよく見ているのですが(職人さんは嫌でしょうけど・・)世界は違っても共通しているのはリズミカルなことです。

大工さんはカナズチやノミを打つリズム、左官さんは塗るリズム、タイル屋さんは貼っていくリズム、皆さん独特の流れやリズムで仕事をこなしていくので、見ているほうは気持ちがよいのです。

一度ご本人さんに聞いてみたことがあります。
『気持ちよさそうに仕事してはるけど、ほんまに気持ちええんやろ?』

答えは
『気持ちいいわけないやろ!しんどいだけやで。なんなら代わってくれるか?』

やっぱり・・・とてもではないけど私では10年経っても代われそうにもないです。